(後半)第30回人工知能学会全国大会参加報告
- 2016/06/26
- 07:47


最近の嬉しかった出来事は国際学会に論文が通ったことです。べりももです。
会場はポーランドですよ…!これまでインドアを極めていたもので、
ポーランドについての知識が全然ないのでポーランド情報大募集中です。よろしくお願いします。
今はひーひー言いながら論文を直しています。英語力…。
さて、大変お待たせしました。人工知能学会全国大会参加報告(後半)になります。
6/8(水)
今日もとと姉ちゃんをみながら博多通りもんを食べ会場に向かう。
今日のインタラクティブセッションも大盛況。
前日はインタラクティブセッションの後半に行ったら
人が多すぎて回りきれなかった反省を踏まえて、
9時開始ぴったりに来たが、それでも結構な人がいた。
1時間半もいろんな人に見てもらえていろんな質問・意見をもらえるなら
口頭発表よりもインタラクティブセッションの方がアリかもしれないと思った。
何人か知りあったばかりの方もいたので挨拶しつつ色々質問してきた。
10時半になると前日と同様人だかりで、しかも「もう片付けてくださいー」という放送もあったりで
あまり発表を聞けなかった。ポスターセッションだからそのまま貼っておいてくれれば
後でじっくり見れるのにと思ったのだけど、そうもいかないのかな…。
インタラクティブセッションの終わりは最近知り合った隣の研究室のMくんのポスターを見て、
研究室の一味とも合流したのでみんなでお昼に行くことに。
小倉は焼きカレーが有名らしいので、焼きカレーを求めてうろうろする。
しかし暑くて疲れて遠出する気力もなかったので←
小倉駅南口のショッピングモールにある焼きカレー屋さんに入る。
研究室の一人が風邪をひいてしまいぐったりしていた。。疲れもたまってきた頃ですね。
焼きカレーはドリアのカレー版という感じで、今回食したものは
ドライカレー+カレーソース+チーズをオーブンで焼いたものに生卵を乗せた感じ。
熱いうちに混ぜていくと卵が半熟っぽくなってきて、チーズと絡み合うとおいしい。
午後のセッションまで時間があったので、落書きを描かれたり描き返したりと休憩していた。
女子高生に戻ったかのような昼休みであった。
ショッピングモールの屋上でたまたま見つけた神社に学業祈願をしてから会場に戻る。
午後は「意味と理解のコンピューティング」のセッションに参加。
・依存型意味論による複数照応の分析
Eタイプ照応(複数形の代名詞の解釈)について、依存型意味論(文間の含意関係を直接的に捉えるための証明論的意味論)
の分析と一般化量化子の分析を組み合わせることで解釈を説明する。
・依存型意味論による時間に関する照応現象の記述に向けて
依存型意味論に時間的概念を導入し、従属節を含む文や複数文について時間関係の意味の記述を行う
・依存型意味論による述語の選択制限の前提としての分析
依存型意味論に述語と項の間の意味変換を行う演算子を導入し、述語の選択制限の単純な分析では説明できないコアーション現象(選択制約に則していない文が文脈上成り立つ現象)、論理的多義(複数の階層の意味を持つ単語)を解釈する
・意味の理解とは何であるのか
人間同士の対話における意味理解の条件は、送信者と受信者で対話内容に関する共有知識を有することであるという仮説を提案し、妥当性を検討
・概念間の想起の強さと方向性の予測
教師あり学習からある概念から他の概念を想起する強さと方向性を予測する方法を提案、分散表現ベクトルの差分による意味関係ベクトルが予測に有用であることを示唆
・センター試験英語の計算文章題の自動解答器構築に向けて
センター試験英語に出てくる計算問題について説明文、問題文、図表を論理プログラミングの一つであるPrologプログラムに変換し、Prologプログラムから解答を自動的に出力する方法を検討
・関係代数の意味論に基づく含意関係認識(招待講演)
当日の題目は「論理と分散表現の融合に向けて」でした。
これまで意味を捉える方法として記号と論理によるアプローチ、ベクトルと統計によるアプローチが行われてきたが、両者は相いれないものではなく、分散表現は意味類似度だけではなく論理演算の機能を持っている可能性があるという仮説を検討。構成的意味論をベクトル表現する方法を紹介。
・ストーリー文書を用いたレビュー文書でのネタバレ検出に関する一検討
レビュー文書からネタバレを検出するためにストーリーの進行における位置と対応付けて検出する方法を検討。ネタバレに関連する単語はストーリーの後半に関する単語に偏っていた。
まだまだ復習しないと発表内容を理解しきれていないので、サーベイせねば。。
少し部屋に戻り、
論文の締切が近かったので論文を書き書きしていた。
夕方になり、懇親会へ。会場は広く、人も多すぎ。人探しも一苦労だ。。
研究室の皆で食べ物に近くのテーブルを確保。
確保したのはいいのだが、ステージからかなり前のテーブルだった←
ちなみにごはんはお寿司、ステーキ、天ぷらなどなど。ふぐ刺しもあったらしいが食べ損ねた。
北九州市長さんの挨拶があったり、小倉祇園太鼓のパフォーマンスもあったりお祭り状態。
そんな中うろうろ歩き回って、何人か話したいと思っていた方々となんとか話せたのでよかった。
懇親会の後は二次会に参加。遅くまで飲み会。
ここでもたくさん研究者と知り合うことができました。
一度限りのつながりにせず、今後とも定期的に交流できればと思う。
と思っていたらこの二次会で、来年の学生セッションのグループが早速できていました。
少しでも貢献できれば。
6/9(金)
人工知能学会も最終日。だいぶ疲労がピークに、、、
時系列セッションに参加。
朝一番のセッションなのに立ち見が何人かいて飽和状態だった。びっくり。
・トピックモデルを用いた時系列分析に基づく潜在トピック推移の抽出
POSデータをDynamic Topic Modelを用いて分析し、購買トピック(商品情報)の時系列推移を分析
ということで会場を後にする。(その後は研究室一行で博多へ…せっかく九州に来たし!)
濃い学会でした。とても楽しかったです。関係者の皆様ありがとうございました。
(小学生の日記みたいな締め…)
来年の人工知能学会全国大会は名古屋で開催されるらしい。
もっともっと研究者としてパワーアップして参加したいです。がんばります。
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